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グアム旅行記

2014 グアム旅行

初日

法人設立以来の目標であった、海外研修旅行に行ってきました。
障がい者であっても海外にいってもいいじゃないか、パスポートを取得する経験や、異文化に触れる経験。一生懸命生きている彼らに様々な経験をしていただきたい。そうした思いの中今回の研修旅行となりました。当然、研修と銘打ってるからには、現地の福祉も勉強します。彼らには事前に3回のグループワークを行いました。車優先の交通事情、水道水は飲めないことや、機内の持ち込み、入国手続きなど徹底的にビビらせましたそれぐらい意識付けをしてないとどうしてもテンションが上がりぬけてしまうからです。
12月7日~10日までの3泊4日の旅です。
利用者さん26名、ボランティアさん2名、スタッフ5名の総勢23名で出発です。
福岡空港から出国。手荷物、搭乗手続きを無難にこなし、手荷物検査。ここで1発目。バスの中で渡したペットボトルのお茶を手荷物に入れていた2名がアウト。事前研修であれだけ言ったのにでもこれはスタッフの確認不足。パスポートやチケットに集中するあまり見落としていました。初飛行機の方もいましたがモリモリと機内食を完食。さあ、いよいよ入国。待たなくていいように事前にESTA登録をしていましたがなんと、数日前に優遇は解除。一般手続きと同じ列へ2時間。でも緊張からかトイレなど皆我慢できてました。いよいよ入国手続き。指紋認証や顔撮影。スタッフは介助できないので自分でしてもらわなければなりません。ハラハラして見てましたが、意外に皆たくましい。大きな問題なく通過できました。ガイドとも合流し無事にホテルへチェックイン。ルームキーや朝食チケットなど情報過多。スタッフのいない部屋も設定していたので、その部屋の利用者さんたちは必死でした。高齢の利用者さんたちはこの辺からちらほら不安要素が出始めていました。
2日目。朝食チケットが心配でしたがほぼ全員きちんと持参。ここで高齢の利用者さん『そんなもんワシは知らん』…同室の若い利用者さんがきちんと指摘。『ポケット入れてましたよ』『おう、これのことか』…一同イラッとしましたが、この人ならしょうがないか。しかし、だんだんとこの利用者さんは急激な環境変化に見当識障害が出始めます。ヘビースモーカーなのに緊張で忘れている。普段は強気なのに不安を口に出せない。上手くできないジレンマが見て取れ、いい経験となりました。この日は主に観光です。タモン湾展望台、スペイン広場、ラッテストーン、恋人岬と定番コース。皆さん徐々にテンション上がります。現地スタッフと記念撮影や普通にハイタッチ。うーん、彼らは南国文化に適してるのかなぁ、と本気で思いました。午後からは班に分かれての自由行動。主に買い物ですが、たくましい人はスタッフが値切る交渉していたのを見て、自分でも実践。なんと成功しているから驚きです。積極的な利用者は翌日の昼食代だけ残し、ほとんど小遣いを使い切っていました。案ずるより産むが易しということばを今回の研修で学びました。

3日目

3日目は研修です。
DISIDと呼ばれるセンターへ行って研修です。こちらのビルは日本でいう合同庁舎のようなところで、このセンターは主に障がい者の各種申請書類の作成支援を行う場所でした。今回の旅行の計画段階から現地福祉施設の視察は検討していましたが、なかなか見つかりませんでした。というのもアメリカは個人情報の保護が日本より厳格で、施設を見学することは個人情報の侵害に当たるということでなかなか見つかりませんでした。さて、ここで学んだことはやはりアメリカは超申請社会だということです。どのようなサービスでも申請書が作れないとサービスを受けることができません。日本のようにいたれりつくせりで、ほっておいても通知が来たり、公共福祉サービスが整っていいるということはないのです。つまりは障がい者自身が何に困っているか明確に発信しないとサービスは受けられないのです。感じました『やりすぎてた』(=_=)しかし考えないといけません。もう中負担中福祉は人口構成上限界だと。日本型の福祉はいくらお金があっても足らない。かといってアメリカ型の福祉が水に合うかというとそうでもない。消費税増税は仕方ないけどきちんと福祉目的税にしないとね。一番あー、遅れてるんだなと感じたのは、もうアメリカではハンディキャップという言葉はないらしい。この言葉は造語でWW1のあと傷痍軍人たちが帽子を脱いで手に持って『働けないからお恵みを』というスタイルから障がい者を指す言葉になったらしい。もう時代は障がい者憐れみを乞う時代ではないとおっしゃっておられたのが印象的でした。当法人の利用者さんたちがきちんと自律したSOSを発することができるようになることが我々の仕事だと強く感じました。
午後はレジャープールターザで遊びました。今まで海水浴など絶対に水に入らなかった利用者さんが楽しげにプールに入ってくれたことは感動でした。それだけ楽しい環境だったんだと思います。
まだまだ紹介し足りないエピソードは山ほどありますが、ここらで筆をおきます。今後も彼らに沢山の経験の場を提供していきたいと考えております。
社会福祉法人E.G.F
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TEL.08387-4-5838
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